ちょっとハボが受けみたいになってしまいましたが、ハボロイです


A
「あ……ああ!」
「大佐……大佐…」
「…っ…ぅ…っ」
耳元で何度もロイを呼ぶハボックの声が耳朶をくすぐり、ロイは短く声を上げてのけぞり、先から溢れたもので自身の下腹を濡らした。
「大佐…俺…俺は…あんたの事が――…」
「酔っている、だけだ、今、は」
「……」
「今だけだ。明日になったら…忘れろ。全部」
「――……嫌です。あんたがそうしたいのなら、それでいい。でも俺は…忘れませんから」
「……ハボック」
「明日になってもあんたが忘れられないらいに…あんたを抱きます」
「ハボック…あ……あ!」
かき抱くように強く引き寄せて、ハボックは更に深く身を沈めた。

*
ロイ→ハボのつもりだったの…に…汗。スペースがすごく下に長くなったので、右と左で文をちょっと分けました。
@
縋りつく場所を探してロイは手を伸ばした。
ハボックの首筋にしがみついて、その肩に顔を埋める。
ロイは声を上げないよう、奥歯を噛んで耐えていたが、容赦ないハボックの突き上げに背が反れ、半開いた口元から喘ぎが漏れる。
「……あ、あ!」
ハボックが掴んで割り開かせた間に腰を深く進める度に、ロイの両脚がヒクリと痙攣する。
まるで強請るように振れる腰を、ロイ自身の意志では、もう止める事が出来なくなっていた。
「っ…あ…は…ぁ…ぁ」
「……っ…」
無意識に誘うロイの媚態に、視覚的にも刺激を受け、絶頂を迎えそうになる自身の体の熱を、ハボックは息を詰めて抑え込んだ。
「…たい…さ…」

「 ロイがハボックと肌を重ねるのは今日が初めてだった。

任務を追え、いつもの様に軍用車でハボックがロイを部屋まで送る。
ロイの部屋で何杯かアルコールを胃に流し込んだ後に、ハボックはロイを抱き寄せてきた。
アルコールの力を借りなければ、こんな風に部下と肌を重ねる事はロイには出来なかった。それまで何度か、執務室で、任務地で――そんな空気にになった事はあったが、ロイはその空気に気付かないふりをしてきた。
例え相手を思っていても、ロイの中に部下と一線を越える事は、してはならない事と自身に言い聞かせていたのだ。
だが一度タガが外れてしまうと、止められなかった。

ハボックが触れる場所全てが熱を持ち、感じる。
はしたないと思う程に。けれどどうにもならない。
                            
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